漫画

【漫画】今話題のインベスターZを読んだ感想

こんにちは、とげまるです!

 

インベスターZを読みました。

 

ご存知の方も多いと思いますが、インベスターZは「バカとブスこそ東大へ行け」というセリフでも有名なドラゴン桜の作者三田紀房さんの漫画です。

 

2018年7月からテレビドラマが始まるということで話題になりました。

 

私が読み始めたきっかけは、ドラマがはじまるからというわけではなく、kindleUnlimitedで1~3巻が無料だったからです。

なんとなく読んでみたら、はまってしまい、残りの巻も買うことに。

全21巻がセール中のためまとめ買いで637円と格安だったので即購入しました。

 

 

感想を一言でいうと、、、投資してえ!!!ってなりますね。

はい、すぐに影響されるタイプです。

スラムダンクを読んでバスケをはじめ、ヒカルの碁を読んで碁盤を買う。そんなかんじです。

だって、この世界、投資をはじめた人ほとんどみんな成功してるもん。

 

あらすじ

主人公の財前孝史は、北海道の札幌市にある全国屈指の名門校「道塾学園」に入学試験全教科満点のトップの成績で入学する。

道塾学園は私立の中高一貫の男子校で、授業料など生徒の金銭的負担がすべて無料。さらに教員の給与や学食の運営、施設の整備などもすべて学校側が負担している。

表向きは学校を運営する藤田家の財団が学校運営にかかる資金を全て負担しているとされているが、実際には中学1年生から高校3年生までの各学年の成績トップの生徒たち6名で構成される投資部が学園の資産3,000億円を運用し、利回りを得ることで賄われていた。

投資についてはド素人の財前もトップ入学したことから、投資部に入ることになり、投資を学びながら様々な人たちと出会い成長していく。

そんなお話です。

ちなみに、「インベスター」は「投資家」のこと、「Z」は主人公の財前孝史のZでインベスターZです。

 

 

以下、ネタバレを含みますのでご注意を。

 

感想

学生が投資部の活動により学校の運営資金を賄うというとんでもない設定なので、もちろんフィクションですが、実在の企業名や経営者が度々登場します。

ホリエモンこと堀江貴文さんやZOZOTOWNを運営する株式会社スタートトゥディの前澤社長、DMM.comグループの創業者である亀山会長など様々な著名人が出てきます。

作者の三田さんが直接インタビューをされているだけあって、それぞれの個性や理念が作中に出てくるキャラクターからにじみ出てます。

キャラクターの語りを聞いているだけでも飽きません。

ちなみに作中に出てくる就活中の女子大生が、株をはじめたことで企業のことをより深く研究し、自分の将来について真剣に考えた結果、AVで有名なDMMに社員として就職したりします。

 

また、一言で投資といっても株、FX、金、不動産など色々な投資テーマが作中に出てきたり、投資だけではなく喫茶店経営の話も出てきます。

特に11巻に出てくる喫茶店経営の話は印象に残っているので紹介したいと思います。

 

作中に出てくる女子高生「久保田さくら」の家庭は、母子家庭で母親がパートを掛け持ちしながら家計を支えています。

ある日さくらの母親は、パート先である喫茶店のオーナーが高齢のため引退するということで、喫茶店の経営をやってみないかと持ち掛けられます。

母親はパートをすべてやめて喫茶店の経営をするとさくらに伝えますが、今時喫茶店なんてやっていけるのかと心配に思ったさくらはオーナーに直接喫茶店経営について話を聞きに行きます。

さくらは「コンビニやコーヒーチェーンといった激しい競争の中やっていけるのか不安である」といった疑問をオーナーにぶつけます。

 

そこでオーナーは答えます。

「競争なんかしなくていい」

「個人商店はね、スリム・シンプル・スロー……

このSSS(スリーエス)が一番」

高齢であるオーナーや母親のような中年女性は体力が続かないため、長く続けるためには、極力少人数で低コストであること、扱う品数が最小限であること、そしてあまり忙しくないことが重要であると説明します。

 

それに対して、さくらはさらにオーナーに問います。

「でも……コーヒーだけで売り上げは確保できるんですか?」

 

オーナー「全く問題ない……」

オーナーは説明します。

店の半径200メートル以内には分譲マンションが16棟あり、その入居者の35%が65歳以上の高齢者であること。

さらに細かく分析すると大手企業を退職し子どもも独立したため一戸建ての家を売却して便利なマンションで暮らす裕福なご夫婦が多いこと。

その方たちに週に1~2度利用してもらえれば利益は十分に確保できること。

「つまり商売というのはね……

マーケット管理なんだよ」

「このマーケット管理さえしっかり行っていれば店を満員にする必要はない」

「常に3人……

お客さんがいる状態を作ればいいんだよ」

 

こうしたオーナーの説明を聞きさくらは母親が喫茶店の経営を引き継ぐことに納得します。

 

加えて作中ではスマートフォンの普及により人々の消費行動が激変したことも、個人経営の喫茶店には追い風であると説明されます。

スマホの普及により飲食店を探す際に最初に取る行動が「街を見渡す」ことから「スマホで検索」することに変わります。

今までは外れを引かないようにチェーン店を選んでいた客も、自分好みの店を見つけることに価値を見出すようになったことで個人経営の店にスポットが当たりやすくなったということです。

さらに、SNSを使って見つけた店の情報を発信することで充実感を得る人も増え、個人経営のお店でも日本全国や世界中にお店の情報を拡散して知ってもらえるようになりました。

 

 

私もさくらと同じく喫茶店なんて今時流行らないと思っていただけに目から鱗でした。

 

そして、思うのです、、、喫茶店開業してえ!!!